ヘタ紫なすは、ヘタまで紫色に色づき、卵サイズの小さくて愛らしいなすです。
皮が薄く、肉質は柔らかくて甘いので一夜漬けにぴったりななすです。小ぶりな形を活かして、丸ごと調理して食べることもできます。
京都から北国街道をたどってやってきたものを、金沢の水はけがよく保水性の高い土地である涌波・崎浦地区で栽培し、生産量を増やしていったのがヘタ紫なすのはじまりです。
栽培が難しいヘタ紫なすは、暑さにも寒さにも弱く、病弱です。葉が茂りやすく、光を遮断するとなすにいい色がつきません。だから生産者は毎日手間をかけて葉をむしり、1つひとつに光が当たり成長するように、工夫を凝らしています。