くわいは、皮が青銅色でつやがあり、丸まるとしています。ほくほくっとした食感で少しほろ苦いのが特徴です。
くわいが店頭にならぶ冬、その「芽が出る」様子が「めでたい」とされ、昔から縁起物とされ、お正月の加賀伝統料理には欠かせない食材になりました。
くわい栽培の始まりはレンコン同様、加賀藩5代藩主前田綱紀のころ、大正時代ごろから市場に出回りはじめ、昭和20~30年代には広い面積で栽培されていました。
収穫はひざまで泥につけ、手を使って一つずつ、くわいを傷をつけないよう、丁寧に掘り出していきます。収穫したくわいは、泥を落とすためにきれいに水洗いします。すると、つやのある青い皮が顔を出します。このように、栽培から収穫、出荷まで、ほとんどが手作業のくわいは非常に手間と時間のかかる伝統野菜です。