金沢が生んだ伝統野菜「加賀野菜」の魅力に迫ります
金沢の伝統野菜「加賀野菜」を連載企画でご紹介。
金沢の人々の想いがつまった加賀野菜の中から、今回ご紹介するのは、『金沢春菊』です!
産地:金沢市三馬地区、かほく市
出荷時期:10月下旬~4月下旬
加賀野菜の『金沢春菊』は、別名ツマジロという金沢での地方名で呼ばれます。葉が広くて丸みがあり、大きなぽってりとしたやわらかい葉で、裏に少しカールしたような形状。大葉種に分類され、クセのない独特の香りとやわらかさ、おいしさが特徴です。
一般的に春菊と聞くと、葉の切れ込みの深い、スマートな春菊を連想しますよね。金沢春菊を初めて目にした方は、もしかしたら最初は春菊だと思わないかも⁉
▲全国的に流通している中葉種の春菊
私たちが思い浮かべる春菊は「中葉春菊」と言われる品種ですが、金沢春菊は大葉春菊と呼ばれる品種です。現在、全国的な流通は中葉種が主体ですが、一昔前までは春菊といえば大葉種を指していました。大葉種は、耐病性が弱いため、栽培管理が非常に難しく、近年は店頭で見かけることが少なくなってしまったそうです。
▲金沢春菊の葉。肉厚で丸みがあり、やわらかい
金沢春菊の葉は、見た目はまるでほうれん草や小松菜のよう。肉厚で食べ応えがあり、中葉春菊に比べて香りは控えめ、アクもありません。中葉春菊の香りがちょっぴり苦手……という方でも、金沢春菊ならおいしく食べることができるという方も多いそうです。カロテン、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンCなどの含有量が多い優れた緑黄色野菜なので、栄養満点なのもうれしいですね!
そして、最大の特徴はこの金沢春菊は水洗いすれば、生でも食べられる春菊なんです。一般的な春菊とは違い、繊維質がやらかいので、かんでいても、簡単に飲み込むことができます。
なお、金沢春菊は以下のサイトから購入ができます!
https://sakaidafruits.com/vegetables/555/
次回は実際に『金沢春菊』を使ったレシピをご紹介!
お楽しみに!
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